クリエイティブ系オフィスの移転

クリエイティブ系オフィスの移転

デザイナーの方や漫画家、画家、彫刻家、仏師の方など、クリエイティブなお仕事をされている方の場合、オフィス内にアトリエや作業スペースを設けることもあります。

まず物件選びの時点で、作業や業務が可能かどうかを調べる必要がありますね。

作業スペースの確保

例えば絵の具を使われる画家の方や漫画家の方、重い材料を使う立体造型をされる方などは、オフィスの作業スペースで汚破損を生じる可能性があるため、管理会社やオーナーと相談する必要があります。

いかに退去時に原状回復するといっても、あまりいい顔はされないのが現状です。

作業スペースに養生テープやシートを設置する、取れない汚れや傷の場合は内装工事費を負担する、といったひと手間を契約前に提示することでかなり心象が左右されることも覚えておいてください。

もちろん、賃貸物件での作業はできるだけ汚さないよう、慎重に作業されることも大切です。

都市部ではクリエイター向け物件を多数扱っている不動産屋などもありますから、同業者やお知り合いを通じて調べてみるのもオススメです。

オフィスの出入り可能時間にも注意

クリエイターの方で時々あるのが、深夜までかかったり、数日間作業だけに集中する、いわゆる「修羅場」です。

まれに修羅場とは無縁の、完全に作業時間を区切ってお仕事されているという方もいらっしゃいますが、急に舞い込んだお仕事などでスケジュールが狂うことも充分考えられます。

オフィス移転時には、移転先のビルが深夜にも出入り可能かどうか、また泊まりのお仕事ができるかどうかなども確認しましょう。

夜間は省エネのために照明やエアコンが切れてしまうビルや、警備員が退勤したあとは出入り口が開かなくなる物件などの場合、修羅場が起きたときに対応できませんし、万一の火事や地震など、災害時に閉じ込められてしまう可能性も。

できるだけ24時間出入り可能で、何かあったときのために夜間も警備員がいるビルを選ばれるのがオススメです。

近頃は業務使用も可能なマンションをお仕事場にされているクリエイターの方もいらっしゃいますが、急な体調不良や、やはり災害時など、警備員や管理人が常駐されている物件を選んだほうが良いとおもいます。

漫画家さんなどは少なくともお仕事中に、編集者やアシスタントさんと定期的に連絡を取り合うものですが、クライアントのいないタイプのクリエイターや、密に連絡を取らないタイプのお仕事をされている方の場合は特に、最低でも倒れたときに救急車を呼んでくれる人を確保しておくことが重要です。

人を呼べるオフィスを目指す

雑誌やネット記事の取材や、アシスタント増員時、また新しいクライアントが依頼に来るなど、オフィスを構えているクリエイターの方の元には意外と人が出入りします。

アシスタント面接はオフィスでなく、喫茶店やファミレスなどでもできますが、お仕事場に呼んでそれきり来なくなってしまった、という事例もあります。

芸術家やクリエイターは特に、自分や作品を見てくれる人がいないと成り立たない上に、夢を売るお仕事ですから、できる限り人との縁を大切にしなければなりません。

忙しい時期はどうしても手が回らないにしても、定期的にクリーニングを頼んだり、ある程度自分でも掃除したりと、オフィスは常に居心地のいい空間であるよう心がけましょう。

あまりにも散らかりすぎている、汚いオフィスでは、アシスタントも長続きしない場合が多く、またクリエイターの精神状態にも影響します。

作品をベストなクオリティで世に出すのがクリエイターのお仕事ですから、来客がない時期でも、オフィスの状態はできるだけ人に見られて困らない程度に保ちましょう。